エアーポンプの騒音対策
エアーポンプの騒音対策事例のご紹介
HIBLOWエアーポンプは、低騒音設計でご好評をいただいていますが、実際に機器に組み込んでみたら、「予想以上に騒音が発生してしまった」「音がうるさくて気になってしまう」ということもあります。音にはいくつか種類があり、それぞれ対策方法が違いますので、騒音対策事例をご紹介します。
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音には空気伝搬音と固体伝搬音がある
音には空気の振動によって伝わる空気伝搬音と、固体を通じて伝わる固体伝搬音の大きく2つに区別できます。エアーポンプの場合、吸入音や駆動音が空気伝搬音で、エアーポンプ本体との接触箇所を通じて伝わる振動音が固体伝搬音となります。
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音を小さくするには、吸入音や駆動音を空気伝搬させない
エアーポンプをハウジングで囲うことで外部への音漏れを遮断(遮音)します。HIBLOWエアーポンプKPシリーズはVPシリーズにハウジングを付けたもので、遮音性が高く、さらに低騒音となっています。
又、吸音材で囲うことでも音が吸収(吸音)され、音を小さくする効果があります。
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ノズル径を小さくする
騒音を抑える方法の一つとして、ノズル口径を細くするという方法があります。 ノズル口径を細くすると、ポンプが空気を吸いにくく なるので最大風量は少なくなります。 その分、吸入する空気量が少なくなるので、 吸入音が小さくなります。 口径(太さ)の変更には性能に影響があるため、あまり細すぎてもよくありません。
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消音タンクをつける
車やバイクのマフラー(サイレンサー)は、排気音を抑えるために付けられています。エアーポンプにも消音タンクを装着することで、音質が変わったり音を小さくする効果があります。消音タンクは、脈動を抑えることにも効果的です。細いノズルから出た空気を、広い空間を通してから吐出することで、脈動を抑え、音も小さくなります。
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エアーポンプに対策をするだけでは不十分なことも
機器組込では共振・共鳴を考慮しなければいけません。エアーポンプを筐体に組み込んだときに、エアーポンプから生じる振動が伝播し、それぞれの個体が持つ固有振動数に共振して個体音が大きくなることがあります。
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振動による固体伝搬音には、ゴム脚のカスタマイズ
ゴム脚は、固定するためだけではなく、振動・振動音を吸収し抑える役割もしています。ゴム脚の種類を変更したり、取付け位置を工夫することで、振動の伝わりを抑え、振動音の発生を防止します。
エアーポンプの騒音に関するご相談を受け付けています
これまで、たくさんの騒音に関するご相談をいただいていますが、エアーポンプ本体に騒音対策を施すと、性能が低下する場合もありますので詳細はお問合せくださいませ。
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